住宅ローンの基礎知識

(1)公的住宅ローンと民間住宅ローン

住宅ローンには、「公的住宅ローン」と「民間住宅ローン」があります。

■公的住宅ローンとしては、財形住宅融資や自治体融資などが挙げられます。金利面では比較的有利な反面、物件に対する条件が厳しく、また、借入限度額には一定の制限があり、高額の融資は受け入れられないという特徴もあります。

一方、民間住宅ローンは、銀行などの金融機関、JA、住宅ローン専門会社、一部の生命保険会社などで取り扱っています。機構が住宅ローン債権を買い取る形で多くの金融機関が販売する「フラット35」も民間住宅ローンに属します。民間住宅ローンの特徴としては、融資限度額が大きめであるほか、物件に対する条件は公的ローンに比べるとやや穏やかで、反対に個人の信用力などのチェックが厳しくなっています。

■金利の種類

「固定金利型」「変動金利型」のほか、「固定金利期間選択型」という特約期間中のみ金利が固定されるタイプなど、ひとつの金融機関でも商品のラインナップが幅広いのも特徴といえます。また、「キャンペーン」と称し金利優遇を3か月程度のサイクルで打ち出すなど、金融機関によって同タイプのローン商品でも適用金利に差が広がっている点も理解しておきましょう。なお、勤務先によっては、社内融資や公務員共済などの専用の住宅ローンが利用できる場合もあります。

次回は公的住宅ローンの特徴についてのお話です

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